投稿日:2020-04-19 Sun

石楠花の一花一花の飛び立つを夢想の窓に眺めてをりぬ 2007.5.10
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
桜はすっかり葉桜になり、代わりにシャクナゲが咲き始めました。
例年はゴールデンウィークの頃が満開でしたが、毎年少しずつ
開花が早くなっているような気がします。



玄関のツツジも見頃になってきました。




たっぷりと春を含んだ日溜りであなたの夢と少し繋がる
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
佐賀の歌人今泉洋子さんが「現代短歌新聞4月号」を送って下さいました。
宏之の短歌と宏之のことを詠んで下さった今泉さんの歌が掲載されていました。

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佐賀県の歌人の作品特集でしたので、有田の歌人の方の歌も掲載されていました。
廣澤益次郎さんは私の碗琴演奏曲「エリーゼのために」のことも詠んで下さっています。

(↑ ここをクリックすれば文字が大きくなります)
今泉さんは2008年5月24日に福岡で開催された第1歌集『ひとさらい』出版記念求評会
にもご参加いただきました。


宏之が亡くなった後も私たち家族のことを何かにつけお心配りいただいています。
ありがとうございました。

10年前に植えた記念樹のハナミズキはここ2・3年はあまり花をつけてくれませんでしたが
今年はきれいな花を咲かせてくれています。



ひたいから突き出ている大きな枝に花を咲かせるのがゆめでした
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 鮭フレークが降る交差点 より ~
宏之は歌集『ひとさらい』を「ハナミズキ」の一青窈さんにも贈呈しました。
宏之と一緒に碗琴でこの「ハナミズキ」も演奏しました。


「ねえ、気づいたら暗喩ばかりの中庭でなわとびをとびつづけているの」
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 はるる ほら あな より ~
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投稿日:2020-04-06 Mon

わがうちに散る桜あり 君の名を呼ぶとき君はきらきらと風 2006.4.27
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
春風にはらはらと桜の花びらが舞っています。
先月21日に開花して約半月。
枝の高いところはまだ花びらを残していますが、だいぶ葉桜になってきました。



一陣の風受けしのちしずもれる若葉のあひを桜散りゆく 2007.4.26
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
庭は桜の絨毯が敷き詰められています。



池の水面にも桜の花びらが浮かんでいます。




桃色の花弁一枚拾い来て母の少女はふふと笑えり
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
歌人の笹公人さんが3月29日のtwitterで宏之が笹さんに書いたお礼の葉書を
紹介して下さいました。
ずっと探していたのに見つからずにいた笹井宏之くんからの葉書が、
掃除中にひょっこり出てきた。
日経新聞に書いたエッセイ「一輪の花」の葉書。
笹井くんの人柄が滲み出た文面と、儚くも優しいイラスト。
一生の宝物にします。
あの日もこんな寒い日でした。

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2019年2月13日 日経新聞夕刊 エッセイ 「一輪の花」

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笹さん、ありがとうございました。

「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 数えてゆけば会えます より ~
今年の春は桜を愛でる気持ちの余裕がありませんでした。
行く春を惜しみながら、来年は桜を心ゆくまで楽しめる春でありますよう
願わずにはいられません。


行く春や・・・



葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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