投稿日:2020-03-28 Sat

わがうちに散る桜あり 君の名を呼ぶとき君はきらきらと風 2006.4.27
~ 笹井宏之『八月のフルート奏者』より ~
夜来の強い風雨で桜が満開になる前に散り始めました。
今年はコロナウイルスに配慮して花見を自粛せよということでしょうか・・・



花冷えの竜門峡を渡りゆくたつたひとつの風であるわれ 2007.4.19
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
知人が3月23日(月)の赤旗を郵送してくれました。
文化学問欄の「歌壇」に柴田葵『母の愛、僕のラブ』(書肆侃侃房)と
笹井宏之『てんとろり』(書肆侃侃房)からの短歌を引用し、二人の
作風を紹介されてました。

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猫なのにあなたであなたから少しずつ私です 夜が明けます
~ 笹井宏之 『てんとろり』 さんさろ より ~
満開の前だから少々の雨では我家の桜は大丈夫だろうと高を括っていましたが
明け方の春一番の暴風で花びらがだいぶ散らされていました。
午前中、小雨の中を慌てて写真におさめてきました。



散る桜 残る桜も 散る桜


鞄からこぼれては咲いてゆくものに枯れないおまじないを今日も
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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投稿日:2020-03-26 Thu

雨の日のあなたはとてもやわらかく刃物が役に立ちそうにない
~ 笹井宏之 『てんとろり』 さんさろ より ~
催花雨(さいかう)。
開花を促すように降る雨のことだそうです。
美しい響きの日本語ですね。
今日は朝からやさしい雨が降っています。
庭の八重椿が桜より一足先に咲き競っています。



雨ひかり雨ふることもふっていることも忘れてあなたはねむる
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 すきま抄 より ~

ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
今日の雨に誘われて我家の桜は、今4~5分咲きぐらいでしょうか。



鳥居にも春は来るらし代わる代わる鳥たちは花 飛べば花びら 2005.4.7
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
週末には見頃になりそうです。



あすひらく花の名前を簡潔に未来と呼べばふくらむ蕾 2007.4.19
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
投稿日:2020-03-21 Sat

「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 数えてゆけば会えます より ~
本日、我家の桜が開花しました。
昨年も21日でしたので、同じ日に開花宣言です。


たっぷりと春を含んだ日溜りであなたの夢と少し繋がる 2006.4.6
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
今日の佐賀新聞読者文芸短信欄に短歌ムック「ねむらない樹別冊」(書肆侃侃房)が
紹介されていました。
また、「短歌はいま」のコラムの冒頭で、先月22日に東京中野サンプラザで開催予定
でした「第2回笹井宏之賞授賞式・シンポジウム」が新型コロナウイルスの影響で急遽
中止になったことにも触れられていました。

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永井祐さんが「第4回歌葉新人賞」のことを書いて下さっていました。
2004年に宏之は「数えてゆけば会えます」で同賞を受賞しました。


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ありがとうございました。


桃色の花弁一枚拾い来て母の少女はふふと笑えり
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
投稿日:2020-03-07 Sat

つぼみより (きみがふたたびくるときは、七分咲きにはなっていたいな)
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
3月に入り春の日差しを浴びて桜の蕾がうす緑色になり、だいぶふくらんできました。
写真は昨日(6日)の午後撮ったものですが、今年の開花は例年より早くなりそうです。
毎月第1月曜日には西日本新聞、そして第1土曜日には佐賀新聞の読者文芸欄で
詩が載ります。
短歌、俳句、川柳は毎週掲載されますが、詩の部門は月一回、西日本新聞は1篇
佐賀新聞は第1から3席までの3篇しか掲載されませんので、なかなかの狭き門です。
今月は3月2日(月)の西日本新聞と本日7日(土)の佐賀新聞で、孝徳の詩が第1席で
掲載されていました。
西日本読者文芸 筒井孝徳 3月詩「青い薔薇の花売り」

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佐賀新聞読者文芸 筒井孝徳 3月詩一席「棘」

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十数年前、宏之が佐賀新聞の読者文芸に投稿していた頃は、毎週木曜日に掲載
されていましたので、木曜の朝は、祖父母も私たちも朝刊が来るのを楽しみにして
いました。
ちなみに、今日3月7日は私たちの39回目の結婚記念日。
今日の読者文芸は孝徳からのとてもうれしいプレゼントになりました。



午後きみはひかりのかごを編んでをり 居眠りをするわれの傍ら 2007.3.15
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
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