投稿日:2019-10-31 Thu

ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 はるる ほら あな より ~
裏庭には今、柿がたわわに実っています。
この十数年、我家の柿をもいで食べることはなかったのですが、
久し振りに食してみました。

子どもの頃はよく取っていましたが、今は取る道具もないので
脚立で届くところの数個しか取ることができませんでした。
甘くて美味しかったです。

一週間前、『短歌の詰め合わせ』(アリス館)が送られてきました。
東直子さんが宏之の短歌も採り上げてくださいました。

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10月28日(月)は和子さんの誕生日でした。
いつものようにいちごのショートケーキでささやかにお祝いしました。

秋晴れのさわやかな日が続いていますが、家の周りには
秋の草花に加えて、もう冬の花も咲き始めました。
中庭の池の傍にはツワブキの花が咲いています。




錦鯉くちほちかりとひらきつつ冬の夜空を吞みてしまへり 2008.3.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
裏庭にも秋の小花がかれんに咲いています。


木の間より漏れくる光 祖父はさう、このやうに笑ふひとであつた 2006.5.4
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~



山嶺のようにあなたは立っている ひとみにうすいゆきをうかべて
~ 笹井宏之 『てんとろり』 くつみがき より ~
裏庭には冬椿が一輪咲いていました。


ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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投稿日:2019-10-13 Sun

秋桜の千本あれば千本の影あり 園に夕暮れは来て 2005.11.3
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
風が冷たくなってきました。
義父の墓参りの帰り、秋空の中を秋桜がそよそよと風に揺らいでいました。


廃品になってはじめて本当の空を映せるのだね、テレビは
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
筒井孝徳 佐賀新聞読者文芸 2019年10月 詩一席「水族館の魚のように愛されて」

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特選「小さな詩歌集」(リベラル社)が送られてきました。
ポケットサイズの可愛らしい作品集でした。
俳句、短歌、童謡、詩と136篇の詩歌がおさめられていて
宏之の短歌も2首採り上げていただきました。



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我家の周りを散策すればいろいろな秋の色、秋の匂いが・・・







カラスウリみたいな歌をうたうから すごい色になるまで、うたうから
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 くらげ発電 より ~


国境のどうぶつたちを染めてゆく あれは夕日よね、夕日よね
~ 笹井宏之 『てんとろり』 国境のどうぶつたち より ~
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