投稿日:2019-03-31 Sun

「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 数えてゆけば会えます より ~
我が家の桜が満開です。
今年は桜の開花が昨年より4日早く先週の木曜日(21日)でした。
その後の暖かい陽気に誘われ、あっという間に見ごろを迎えました。





ひきがねをひけば小さな花束が飛びだすような明日をください
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~



桃色の花弁一枚拾い来て母の少女はふふと笑えり
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~




たっぷりと春を含んだ日溜りであなたの夢と少し繋がる 2006.4.6
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~



それは世界中のデッキチェアがたたまれてしまうほどのあかるさでした
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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投稿日:2019-03-19 Tue

初めての草むらで目を丸くして何かを思い出している猫
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 ひときわながいやすみ より ~
2005年11月1日、のんちゃんは我が家の一員になりました。
その時のことをこのブログでも紹介しました。
「のんちゃんが家族になった日~宏之の日記より」
家の外には出していませんでしたので、約13年と4か月ぶりにのんちゃんは
外の土を踏みました。



「のんちゃん春の野に出でて若菜摘む」の図。

花束をかかえるように猫を抱くいくさではないものの喩えに
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~

『えーえんとくちから』(ちくま文庫)が発売から2ヶ月で2度目の重版が決定しました。
重版は3月末の出来だそうです。
1月10日に発売後、1月15日に2刷、3月4日に3刷が決まり、トータルで1万部を超えました。
ありがとうございました。佐賀新聞Liveはこちらから。

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『ほんのひとさじ』No.11(書肆侃侃房)が届きました。今回の特集は「香」です。

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玄関わきに土筆が一本立っていました。

裏の土手にはワラビやゼンマイが立ちはじめました。



裏山にはフキノトウなど春の草花たちも出番を待っています。








桜の蕾もだいぶ膨らんできました。






午後きみはひかりのかごを編んでおり 居眠りをするわれの傍ら 2007.3.15
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
投稿日:2019-03-06 Wed

つぼみより (きみがふたたびくるときは、七分咲きにはなっていたいな)
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
今日の雨で桜の蕾が薄緑色に膨らんできました。
もうすぐ桜の季節です。



雨ひかり雨ふることもふっていることも忘れてあなたはねむる
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
3月3日(日)東京も雨でした。
午後1時30分より東京中野サンプラザにて「第1回笹井宏之賞授賞式」が開催され
私もお礼のご挨拶をさせていただきました。
大賞は柴田葵さんの「母の愛、僕のラブ」。
選考委員の名を冠した五つの賞は次の通りです。
大森静佳賞 谷川由里子 「シー・ユー・レイター・また明日」
染野太朗賞 浪江まき子 「刻々」
永井祐賞 阿波野巧也 「凸凹」
野口あや子賞 八重樫拓也 「墓を蹴る」
文月悠光賞 井村拓哉 「揺れないピアス」

14:40から16:45まで「私たちのニューウェーブ」と題してシンポジウムが開催されました。
パネラーは東直子さん、水原紫苑さん、江戸雪さんの3名。


宏之の写真も会場に架けさせてもらいました。
また、授賞式の始まる前と式典中は宏之の楽曲 【Sasa-note】が会場内に流されました。

終了後の懇親会でも最後に挨拶をしましたが、この10年間変わらずに、笹井宏之を、
笹井宏之の作品を慈しんで下さっていることに心からのお礼を申し上げました。
これからの短歌界を背負われるであろう若い人が多数参加されていて、会場内には
活気がみなぎっていました。
笹井宏之賞が新しい才能の出現に貢献できることを願っています。

人間になれますように 廃駅のいたるところで雨、ひかりだす
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
3月5日(火)の佐賀新聞「記者日記」に花木さんがすてきな文章を綴ってくださいました。

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美しい文章だと思います。
それは宏之のことを書いてくれているからでも、私たちのことを書いてくれているからでもなく
花木さんのあたたかく澄んだお気持ちが、そのまま私たちに伝わるから美しいのだと思います。
ありがとうございました。
ちなみに、明日(3月7日)は私たちの38回目の結婚記念日です。
筒井孝徳 佐賀新聞読者文芸 2019年3月一席 「澪」

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雨の裏庭にツバキがたくさん落ちています。


ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
投稿日:2019-03-01 Fri

ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
弥生三月、一雨ごとにあたたかくなっていきます。
庭のヤエツバキも2月の中頃から咲き始め、代るがわるきれいな花を
咲かせてくれます。

JR九州が毎月発行している旅のライブ情報誌『Please(プリーズ)』 3月号の15ページ
「書店員が好きな旅と本」vol.11 に『えーえんとくちから』笹井宏之(ちくま文庫)が大きく
きれいに紹介されていました。
光のように心にまっすぐに届く
独特の透明感とやさしさを持つ言葉たち。
短歌の面白さを鮮やかに教える一冊!


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2019年2月24日の佐賀新聞 読書の「マイブック」のコーナーに佐賀市内の大学生が
『えーえんとくちから』笹井宏之(ちくま文庫)を取り上げてくれました。
高校生の頃、伊万里市民図書館に笹井宏之コーナーがあり、そこで宏之の本を手に
取ったのが始まりだったそうです。

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佐賀新聞読者文芸3月 詩一席 「澪」(筒井孝徳)

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追い風に追い越されては追い付いてバトンを渡す春の真ん中 2005.5.12
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
2月1日(金)午後8時からのEテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」で、ブックディレクターの
幅允孝(はば・よしたか)さんお薦めの本で『えーえんとくちから』笹井宏之(ちくま文庫)
が紹介されました。2月8日(金)午前11時から再放送もありました。





次々と涙のつぶを押し出してしまうまぶたのちから かなしい
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~


午後きみはひかりのかごを編んでをり 居眠りをするわれの傍ら 2007.3.15
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
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