投稿日:2018-09-25 Tue

鰯雲のうろこのなかへ釣り糸のように突っ込んでゆく旅客機
~ 笹井宏之 『てんとろり』 鰯雲 より ~
朝夕はめっきり涼しくなってきました。
爽やかな秋空が広がっています。




喩えではなくてちぎれてゆくひとの、さようなら一枚の青空
~ 笹井宏之 『てんとろり』 国境のどうぶつたち より ~
9月20日(木)の西日本新聞文化面の伝統のあるコーナー「西日本詩時評」に
詩人岡田哲也氏が孝徳の詩 『迎え火』を取り上げてくださいました。
『詩誌 侃侃』30号(書肆侃侃房)に投稿した3作品の中の一編です。
三編とも宏之のことを綴っています。

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9月15日発行の地元紙「伊萬里新聞」には、宏之の短歌に曲をつけていただいたことを
掲載していただきました。

昨日の夕景は茜色。
我家の周りにはいろいろな秋の色が差してきました。


幼子の眠りのやうな夜がきて我を長月へといざなひぬ 2007.9.27
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
今年は柿がたわわに実っています。



くだもののように熟れつづけるひとをとりあえず新聞にくるんだ
~ 笹井宏之 『てんとろり』 ななしがはら遊民 より ~




♪ 赤い~花なら曼殊沙華~ ♬
今年も忘れずにいつものように、いつもの場所でたくさん咲いてくれました。
いよいよ秋が深まってゆきます。





「ねえ、気づいたら暗喩ばかりの中庭でなわとびをつづけているの」
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 はるる ほら あな より ~
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投稿日:2018-09-13 Thu

群るることああ忘れたというような目をひらきおり我が曼殊沙華 2005.10.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
今日は私の67回目の誕生日でした。
今年もいつものようにショートケーキでささやかな宴。

家族3人+のんちゃんでささやかに・・・です。


花束をかかえるように猫を抱くいくさではないものの喩えに
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
この時期になると我家の裏庭に彼岸花がぽつぽつと、ささやかに咲き始めます。
今日の雨で蕾がだいぶ開いてきました。


お彼岸までこの一週間で一斉に咲き誇ります。



たくさんの方から心のこもったバースデイメッセージをいただきました。
ありがとうございました。

ひきがねをひけば小さな花束が飛びだすような明日をください
~ 笹井宏之 『てんとろり』 いれもの より ~
投稿日:2018-09-10 Mon

ゆっくりと上がっていってかまいません くれない色をして待っています
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 うすくみたす より ~
九月に入り朝夕はだいぶ涼しくなってきました。
この2、3日は雨模様で肌寒いくらいでした。
午後は少し日が差して夕焼けも見られました。

ともだちを一匹抱いて夕焼けに消えてしまいそうな私のうで
~ 笹井宏之 『てんとろり』 水性ファイル より ~
筒井孝徳 佐賀新聞読者文芸 2018年9月 詩一席 「星の聲」

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8月1日「八朔の風」 で紹介しましたが、宏之の短歌に曲をつけて下さった有田町法泉寺の
ご住職桃谷法信先生のことを9月2日の西日本新聞(佐賀版)で紹介していただきました。

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また、桃谷先生の「べんじゃらきっず夏休み教室」修了式でその「葉桜を」と「浜辺の唄」を
オカリナで演奏してきました。(8月31日 有田町生涯学習センターにて)


初めての草むらで目を丸くして何かを思い出している猫
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 ひときわながいやすみ より ~



のんちゃん 「腎臓病で2ヶ月に1回通院していたのですが、少し悪化して先週から
週2回点滴に通っています。数値がよくなればもう少し間隔をあけて
通院することになりますが、寄る年波には勝てません・・・・・」


猫を抱く婦人のやうな秋風にわれは毛布を引き寄せにけり 2008.9.25
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
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