投稿日:2018-02-04 Sun

月光に水晶体を砕かれてしまひさうなるきさらぎの宵 2007.2.15
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
二月に入りました。今日は立春。
早朝から雪が降り始めました。
春は名のみ、寒い一日です。

みずとゆきどけみずであうきさらぎの、きさらぎうさぎとぶ交差点
~ 笹井宏之 『てんとろり』 昏睡動物 より ~

雪の朝プレハブ小屋にひつそりと黒電話機の眠りがありぬ 2008.2.14
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
筒井孝徳 佐賀新聞読者文芸2018年2月 詩一席 『石ころ』

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三万年解かれなかった数式に雪を代入する渡り鳥
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 こころをゆるす より ~



今夜から月がふたつになるような気がしませんか 気がしませんか
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~

凍らねばならぬ運命(さだめ)を分かちあふ如月 われとわれのみずうみ 2008.3.6
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

春立ちて凍てたる疾風過ぎ去れり何処に還らん薄氷の月 2005.3.3
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
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