投稿日:2017-12-13 Wed

冬を越すことのできない花たちへおゆかけている おゆ あたたかい
~ 笹井宏之 『てんとろり』 やさしく、はぐれる より ~
昨日はうっすらと雪化粧。
寒い一日でした。



ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 はるる ほら あな より ~
筒井孝徳 『佐賀新聞読者文芸』 2017年12月 詩一席 「降りはじめる」

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11月下旬、我家の紅葉。



ひいらぎをあなたの部屋へ置きました とむらうことになれていなくて
~ 笹井宏之 『てんとろり』 やさしく、はぐれる より ~
泉山周辺の紅葉狩りにも行ってきました。

(国指定の天然記念物 泉山の大公孫樹と英山)



頬染めて君は紅葉となりにけりまだ鮮やかな青のベンチで 2004.12.2
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~




初恋のひとの背中を思ひつつ紅葉降る坂道を下れり 2007.12.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
紅葉を愛でながら12月に入ると、もうすでに2回も有田は雪化粧しました。




鞄からこぼれては咲いてゆくものに枯れないおまじないを今日も
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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投稿日:2017-12-08 Fri

ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある
~ 笹井宏之 『てんとろり』 さんさろ より ~
11月の中頃から山茶花が咲き始めました。
玄関先の山茶花が白と薄桃色の花びらを開いています。



白い光だなんて、教わっていないし、でもさわっていたから、ごめんなさい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 すきま抄 より ~

雨ひかり雨ふることもふっていることも忘れてあなたはねむる
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
裏山の山茶花も赤い花びらを咲かせています。




ひきがねをひけば小さな花束が飛びだすような明日をください
~ 笹井宏之 『てんとろり』 いれもの より ~
筒井孝徳 『佐賀新聞読者文芸』 2017年11月 詩一席 「ボイジャー」

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花冷えの竜門峡を渡りゆくたつたひとつの風であるわれ 2007.4.19
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~



おくゆきがほしいときには煙突をイメージしたらいいんじゃないの
~ 笹井宏之 『てんとろり』 いれもの より ~



ひろげたら羽根がいちまい落ちてきてそれから軽くなったつまさき
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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