投稿日:2017-10-14 Sat

すずむしの鈴盗まれし十六夜に甍(いらか)鳴らせる足袋の四、五足 2015.10.6
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
なが~い休みを取っている間に夏が過ぎ、秋も深まってきました。
4月から晴耕雨読の生活に入り、半年が過ぎました。
我家の愛猫ごんちゃんが3月26日に、
そして6月10日にみーたんが相次いで旅立ちました。
16、17年という長い歳月を一緒に過ごした大切な家族ですので
私たちは大変大きな喪失感を覚えました。


孝徳がその思いを綴ってくれました。
筒井孝徳 佐賀新聞読者文芸2017年10月の詩 二席 『十六夜』

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PCのデータの二三消える夜ふと猫などを疑っており 2005.9.1
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~


ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくしあわせでした
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 うすくみたす より ~
筒井孝徳 佐賀新聞読者文芸2017年7月の詩一席 『虹のアンサンブル』

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7月の 『虹のアンサンブル』 とても好きな詩です。

チェリストの弓は虚空を描きたり 最終音符に炎灯して 2005.12.15
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
8月1日、宏之の誕生日が過ぎました。
9月13日、私の誕生日が過ぎました。
そして今年も彼岸花が咲きました。

群るることああ忘れたというような目をひらきおり我が曼殊沙華 2005.10.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

1年半ほど前から池の水を落としていましたが、先月中ごろから水を貯えて
鯉と金魚を泳がせています。




足のある魚が部屋へ飛び込んできたので靴を与えてやった
~ 笹井宏之 『てんとろり』 ゆらぎ より ~
末っ子ののんちゃんは月に一度の病院通い。
昨日も点滴に連れて行きましたが、検査結果はまずまずでした。
長生きしてほしいです。



花束をかかえるように猫を抱くいくさではないものの喩えに
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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