投稿日:2016-04-29 Fri

石楠花の一花一花の飛び立つを夢想の窓に眺めてをりぬ 2007.5.17
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
桜が散り、シャクナゲが咲き、八重椿、ツツジが咲き競えば
有田の町は年に一度の陶器市です。




追い風に追い越されては追い付いてバトンを渡す春の真ん中 2005.5.12
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~



ひきがねをひけば小さな花束が飛びだすような明日をください
~ 笹井宏之 『てんとろり』 いれもの より ~

いよいよ今日(29日)から5月5日まで「有田陶器市」です。
お出かけください。
詳しくはこちらで → 第113回「有田陶器市」


ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 はるる ほら あな より ~
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投稿日:2016-04-16 Sat

たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 2006.4.6
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
一昨日から熊本、大分地域を震源とした地震が続き、大きな被害が出ています。
佐賀県にも大きな揺れが度々襲っていますが、幸い有田の町は今までのところ
大きな被害は出ていません。
いろいろな方からご心配をいただいておりますが、おかげさまで平穏な日常を
過ごしております。

雲一つ風一つ無い震源地上空へ真っすぐ伸びる土筆 2005.4.14
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
熊本、鹿児島に姉たちが嫁いでおり、直ぐメールで安否を確認しましたが
幸い無事との返信がありました。
今朝は阿蘇の方でレストランを営んでいる友人に電話しましたが、冷蔵庫が
倒れ、ワイングラス他食器がかなり壊れたといっていました。このような大きな
地震は初めて経験したと言っていましたが、無事であったことが何よりでした。
仕事面でも、全国各地から「有田は大丈夫ですか?」との問い合わせが続き
ましたので、今日も出勤して関係先にお礼と有田は被害がない旨の連絡に
追われました。
「アリタノヒビキ」(2016年3月号)に宏之の短歌を紹介していただきました。


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ひきつづき私は私であるでしょう ところによりあなたをともなって
~ 笹井宏之 『てんとろり』 くつみがき より ~

水仙にアイスピックを突き立てて祈りのような言葉を吐いた
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 クロール/クローラー より ~
ご心配のメールやコメントを頂戴しありがとうございました。
今夜から雨と風が強くなるとの予報が出ているのが心配です。
今は被災された方のご無事と被害が軽微であることを心より
お祈りするばかりです。

被災地の映る画面のチャンネルを変えるその手で何が出来るや 2004.11.25
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
投稿日:2016-04-02 Sat

ねむってもねむってもあなたのそばで私は風のままなのでした
~ 笹井宏之 『てんとろり』 成層圏 より ~
今日は我が家の桜も満開でした。
春風にはらはらと花びらが舞っています。


ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある
~ 笹井宏之 『てんとろり』 さんさろ より ~
今日(2日)の佐賀新聞に我が家の煙突の写真が載っていました。

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私の祖父母は約100年前に塩田町から有田に出てきて窯を築きました。
戦前(昭和14年)に父は三男でしたが、次男の兄が戦死したそうです。
その法要の引き出物に配った皿についての話を、父の従弟になる方が
語られていました。祖母は塩田町久間から嫁いできましたので、法事で
何回か父を車で連れて行ったことがあります。
私も見覚えのある皿でした。

(今日の煙突と桜)
先月お墓掃除に行った時に叔父が亡くなったのが昭和14年だったことを
知りました。



お墓から見た我が家。


4月1日(金)の佐賀新聞読者文芸の詩は孝徳の作品が一席でした。

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ちなみに、3月は三席でした。

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ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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