投稿日:2015-09-30 Wed

国境のどうぶつたちを染めてゆく あれは夕日よね、夕日よね
~ 笹井宏之 『てんとろり』 国境のどうぶつたち より ~
28日(月)から展示会の準備で東京に入っています。
昨夜、プレスプレビューを開催しました。




ロクロ・絵付けの実演もあり有田の工房を再現しています。

今日(9月30日)から10月5日(月)まで、日本橋三越本店7階催物会場にアテンドしています。
10月3日(土)・4日(日)に会場で碗琴演奏をすることになりました。
よろしかったらお出かけください。
9月も今日まで。
9月1日は横浜のそごう百貨店にいました。
碗琴コンサートでした。



いよいよ日本磁器誕生・有田焼創業400年事業がスタートします。
これから1年半、全国の主要百貨店での展示会を開催しますので、
出張が増えてきます。

すずむしの鈴盗まれし十六夜に甍(いらか)鳴らせる足袋の四、五足 2005.10.6
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
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投稿日:2015-09-27 Sun

月へゆく舟を折らむと竹叢へ入りし後のあなたを知らず 2007.9.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
今宵は中秋の名月。
きれいな月が浮かんでいました。

抒情してゆくのだらうか蛍光灯たとへば月のもとに割られて 2008.9.11
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
明日(28日)から10月6日まで東京出張です。
9月30日(水)~10月5日(月)まで、日本磁器誕生・有田焼創業400年事業の一環で
「400年有田の魅力展」を日本橋三越本店7階催事場 で開催します。
会期中、会場にアテンドしておりますのでお出かけください。
週末は「有田焼400年の歴史展」の作品を約100点発送しました。
柴田夫妻コレクションの古伊万里の名品や人間国宝の13代今泉今右衛門先生、
14代酒井田柿右衛門先生、文化勲章受章の青木龍山先生の作品も展示します。






罅割れて路肩に眠る白磁にも匠の焼べる火があったのだ 2005.1.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

静かなる庭に足音響きいて月かもしれぬ 鬼かもしれぬ 2005.9.15
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

今夜から月がふたつになるような気がしませんか 気がしませんか
~ 笹井宏之 『てんとろり』 国境の動物たち より ~

うたふなら月をささぐるなら花を きみのつめたきまぶたのうへに 2006.11.9
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
投稿日:2015-09-18 Fri

シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね
笹井宏之 『えーえんとくちから』 より
今日は母繁代の祥月命日。
三回忌で、兄弟姉妹集まりました。



天国につながっている無線機を海に落としにゆく老婦人
~ 笹井宏之 『てんとろり』 成層圏 より ~
今年も我家の周りには曼珠沙華が母のためにたくさん咲いてくれました。



鬼百合が鬼に戻つてゆくさまを尼僧のやうな眼で見つめをり 2006.8.24
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~



夏草になつ暮れてゆく前奏はひかりのなかの鷺のはばたき 2005.10.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

曼珠沙華の周りでクロアゲハが戯れています。
外に目をやれば、自然の変わらない営みが今秋も繰り広げられています。

「押し入れに秋が入つてゐることは内緒」と小さき子が囁けり 2006.9.14
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
投稿日:2015-09-13 Sun

廃品になってはじめて本当の空を映せるのだね、テレビは
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
今日(13日)は、64歳の誕生日でした。
バースデイカード、メール、FBなどでお祝いのメッセージを頂戴しました。
ありがとうございました。

今年もささやかにショートケーキで誕生会。


北極のパン屋さんには夏という商品があるらしいと聞いた
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 こころをゆるす より ~
友人の一人から、
「今日9月13日は、旧暦では『八朔』、8月1日です」
と教えていただきました。
一緒に誕生日を祝いました。

午後は炎博記念堂で、太鼓を中心にしたコンサートがあり
そのオープニングで有田磁器太鼓の演奏。



64歳のスタートを鼓舞するステージでもありました。


白い光だなんて、教わっていないし、でもさわっていたから、ごめんなさい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 すきま抄 より ~

群るることああ忘れたというような目をひらきおり我が曼珠沙華 2005.10.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
投稿日:2015-09-09 Wed

手のひらのはんぶんほどを貝にしてあなたの胸へあてる。潮騒
~ 笹井宏之 『てんとろり』 ゆらぎ より ~
例年になく暑い思い出を残して今年の夏も終わりました。
9月の風は涼しい秋の香りを運んできます。
8月22日、碗琴演奏を頼まれて唐津へ。
久し振りに唐津の海の香を楽しんできました。

わたがしであったことなど知る由もなく海岸に流れ着く棒
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 うすくみたす より ~
孝徳の詩は今月も一席でした。
孝徳の九月の詩 『夏の日に』 (佐賀新聞読者文芸 2015年9月 一席)

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(写真:泉山磁石場)
加藤治郎さんの『家族の歌』に宏之の歌をとりあげていただきました。
4月7日の歌でした。
ありがとうございました。


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静かなる庭に足音響きいて月かもしれぬ 鬼かもしれぬ 2005.9.15
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~



(写真:十八夜)


夏らしきものがたんすのひきだしの上から二段目で死んでいる
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
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