投稿日:2015-06-17 Wed

ねむりゐるきみがひとみをあふれきた夏のなみだはみづいろである 2006.6.1
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
夕方の散歩道で紫陽花の彩りを楽しむ。




しくじりしわれを濡らせる雨のなか紫陽花の咲く坂道を越ゆ 2008.7.24
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~



私たち夫婦と宏之の母校である武雄高校図書館報 『朋友』 (平成27年3月1日発行)に
宏之の歌集と短歌を紹介していただいていました。
佐賀の歌人 今泉洋子さんが送って下さいました。
ありがとうございました。

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きれいごとばかりの道へたどりつく私でいいと思ってしまう
~ 笹井宏之 『てんとろり』 国境のどうぶつたち より ~
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投稿日:2015-06-14 Sun

遊具からおちる子どもを見ています 夕焼けがたいへんきれいです
~ 笹井宏之 『てんとろり』 きんいろのきりん より ~
夕方、雨が上がったので1時間ほど近隣を散策。
♪ しぼったばかりの夕陽の赤が・・・
拓郎の歌を口遊んでいた。


君の目の水平線を染めてゆく太陽というさみしい組織
~ 笹井宏之 『てんとろり』 くつみがき より ~
紫陽花も長雨とともに色を変えてゆきます。

六月の雨が両手を伝ひつつわが深層へ雫するのだ 2007.7.26
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~


雨のことばかりがのっている辞書を六月のひなたに置いてみる
~ 笹井宏之 『てんとろり』 しずく より ~
孝徳の六月の詩 『アベルの場合』 (佐賀新聞読者文芸 2015年6月 三席)

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いのちいのち
命 命 無数に散ってゆく朝も菖蒲は青く咲く花である 2005.6.9
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~


きんいろのきりん あなたの平原で私がふれた唯一のもの
~ 笹井宏之 『てんとろり』 きんいろのきりん より ~
投稿日:2015-06-03 Wed

なんといふしづかな呼吸なのだらう 蛍の群れにおほはれる川 2006.6.22
〜 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より 〜
今年は蛍が例年より10日ほど早く飛び交い始めました。
陶器市明けの5月10日頃には近くの小川でも見られました。

半月の真下ほたるの宿り木をほろほろおちてゆくひかりたち 2006.7.6
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

来年は二人で聴こう蛍(なつむし)のラヴソングいや、ラヴライト 2005.6.9
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
六月に入りました。
そして、昨日から梅雨入り。
紫陽花が雨を待っていました。

どうしてもかなしくなつてしまひます あなたをつつむあめのかをりに 2006.6.29
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~


雨ひかり雨ふることもふっていることも忘れてあなたはねむる
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 すきま抄 より ~

ねむってもねむってもあなたのそばで私は風のままなのでした
~ 笹井宏之 『てんとろり』 成層圏 より ~

てのひらに蛍愛でつつ清らかなたましひといふ語を思ひをり 2008.7.10
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
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