投稿日:2014-01-31 Fri
.jpg)
晩年のあなたに窓をとりつけて日が暮れるまで磨いていたい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 たくさんのいとこ より ~
一月が終わります。
遅くなりましたが、24日の宏之の命日にはお花やメッセージカードなど
たくさんの温かいお心遣いをいただきありがとうございました。
メール、フェイスブック、ブログなどでメッセージを頂戴し、Twitterでも
宏之の歌をたくさんツイートしていただきました。
5年の歳月を経てもなお、宏之のことを心に留めていただいている皆さま方
お一人お一人にお礼を申し上げることができておりませんが、あらためまして
心からお礼申し上げます。




素敵な本を頂戴しました。

素敵な感動を頂戴しました。


「心からありがとう」

つばさではないと言われたことがある 羽ばたくようにしてみせたのに
~ 笹井宏之 『てんとろり』 国境のどうぶつたち より ~

あこがれがあまりに遠くある夜は風の浅瀬につばさをたたむ
~ 笹井宏之 『てんとろり』 仮面売り より ~
スポンサーサイト
投稿日:2014-01-24 Fri

白い光だなんて、教わっていないし、でもさわっていたから、ごめんなさい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 すきま抄 より ~
昨日は凍てつくような朝でした。
県内ではうっすらと雪化粧の所もありました。

冬を越すことのできない花たちへおゆかけている おゆ あたたかい
~ 笹井宏之 『てんとろり』 やさしく、はぐれる より ~

ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくしあわせでした
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 うすくみたす より ~


冬椿枯れそめ、されどまぼろしの坑夫が夢をみる煉瓦館 2008.1.24
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
明け方、西の空には下弦の月。



内臓のひとつが桃であることのかなしみ抱いて一夜を明かす
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
我家の周りも凍てつく世界でした。



ロベルトに軍手を貸せってせがまれて 私は冬の洞窟なのに
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 すきま抄 より ~
夕景にしばし佇んでいました。
1月24日。
五年の歳月が流れました。
あの日は深々と雪が降り積もる白い朝でした。

夕暮のひかりに迎へられてゐし我が吹くフルートのアヴェ・マリア 2008.1.24
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

投稿日:2014-01-13 Mon

罅割れて路肩に眠る白磁にも匠の焼べる火があったのだ 2005.1.13
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
寒い日が続いています。
2・3日前には小雪が舞いました。


さゆき
北風をコートとなして一本の柊立てリ小雪のゆふべ 2007.12.27
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
2014年最初の佐賀新聞読者文芸で孝徳の詩『冬の磁石』が一席で掲載されました。

(↑ここをクリックすれば文字が大きくなります↑)
そう、4度目の冬が訪れました
「写真立て」のあなたの変わらない微笑み
雪が降るたびに思い出します



月足らずで生まれたらしい弟を補うようにつきのひかりは
~ 笹井宏之 『てんとろり』 飛ぶもの より ~
投稿日:2014-01-05 Sun

永劫の暗夜に浮かぶ星青く我は風無き月の住人 2005.2.17
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
昨日(4日)から仕事始め。
職場からの帰リ道、西の空にはくっきりと三日月が。

元日は新月。ゼロからのスタートでした。



緩やかに星繋がってゆく空に銀河鉄道の汽笛が鳴る 2004.12.23
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~

目を閉じて耳を塞いでみてもまだ空には月が請う目をしてる 2005.1.27
~ 笹井宏之 『八月のフルート奏者』 より ~
3日は有田磁器太鼓の初打ち。
有田の新年名刺交換会は磁器太鼓の高らかな響きで始まりました。






2014年がゆるやかにスタートしました。

暮れなずむホームをふたりぽろぽろと音符のように歩きましたね
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
△ PAGE UP