投稿日:2012-05-29 Tue

被災地の映る画面のチャンネルを変えるその手で何ができるや 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2004年11月25日付掲載作品より ~
好天に恵まれ、お昼近くになると気温が上昇し、煉瓦館のチャリティコンサート会場は
内も外もヒートアップしてきました。
午後の部は同級生の広渡君たちのバンド「アバウト」の元気な演奏で始まりました。




司会は同級生のSTSサガテレビの松本アナ。
午前中は新鮮野菜を並べて販売していました。
若い田中源之介君の熱唱、ギターの弾き語りは聴かせてくれました。

私も今回はテナーサックスで参加。
「南部牛追唄」から始め、「ダニーボーイ」「テイクファイブ」など6曲演奏させて
いただきました。

(写真は「大町中20回生の部屋」より借用)
サックスの演奏後、宏之の 『SaSa-Note』 より
「桜」と「生命の回廊」を聴いていただきました。
チャリティコンサートの締めは「アバウト」の「大町三色すみれ音頭」(広渡君作曲)。
最後はみんなで「上を向いて歩こう」と「ふるさと」を合唱して、心のこもった手作りの
あたたかい「復興支援チャリティコンサート」は終了しました。

(写真:江口正勝君の閉会の挨拶)
煉瓦館大西奈々美館長、江口正勝事務局長はじめ今回参加した武高22回生の仲間、
・被災地に野菜を送る活動をしている「武高22回生有志」による新鮮野菜の販売
・アルゼンチン原養蜂のはちみつ販売
・元STS「カチカチワイド」メインキャスター松本茂樹君の司会
・コンサートの表の演奏だけではなく、音響その他裏方までコンサートを支えた広渡君
・防災「自分の命を守る」という硬い話を、ユーモアを交えわかり易く話された中島秀人君
・喫茶コーナーを担当した22回生の美女軍団
・そして遠路わざわざ会場まで足を運んでくれた同級生のみなさん、などなど
ざっと数えても20名余りのメンバーが駆けつけてくれました。
みなさん、お疲れさまでした。
楽しい同窓会でもありました。ありがとうございました。
【チャリティコンサートのブログ紹介】
江口正勝君の『大町中20回生の部屋』 5月29日
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投稿日:2012-05-28 Mon

風。そしてあなたがねむる数万の夜へわたしはシーツをかける
~ 笹井宏之 『てんとろり』 きんいろのきりん より~
初夏の陽射しが降りそそぐ中、地元のコーラスグループの「コキリコ」の歌で
チャリティコンサートが始まりました。
ご高齢の方もいらっしゃいましたが、懸命に楽譜とにらめっこしながら歌われて
いる姿が微笑ましく、なごやかにコンサートがスタート。

続いて、大町中学校のブラスバンド部の生徒たちのコーラスと演奏。


たくさんの来場者で、立ち見のお客様も。

ファミリーでの演奏や読み聞かせ・パネルシアター、防災の話などで午前の部が終了。

煉瓦館の外では、高校の同級生たちの「新鮮野菜・はちみつ」のテントが。
震災後、野菜作りを始めこれまで27回に亘って東北の被災地に送り続けている
メンバーたちは、早朝4時から収穫してきた新鮮な野菜を販売。


野菜作りも初めて、もちろん販売もみんな初めて・・・。
「大根はいくらかな?」「蕪は?レタスは?そらまめは?」
「大きいのから2個選んで100円でよか!」
お客さんに聞いて値付けしたりして、結局50円、100円と適当に販売。
高校の同級生が十数名集まり、販売というより、殆ど同窓会。


尾形君の「はちみつコーナー」にはムムリクさんもしっかりと我らの支援メンバーの一員に。


会場内には「歌人 筒井宏之の部屋」を設けていただき、館長さんが宏之の歌を約20首ほど
すてきな書にしたため、ご紹介下さいました。


午後の部は次回紹介します


命命(いのちいのち)無数に散ってゆく朝も菖蒲は青く咲く花である 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年6月9日付掲載作品より ~
投稿日:2012-05-26 Sat

シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
先週、煉瓦館を訪れた時、入口で百合の花が私たちを迎えてくれました。
いよいよ明日(27日)はチャリティコンサートです。


5月14日(月)の『朝日歌壇・俳壇』に加藤治郎さんの歌集『しんきろう』(砂子屋書房)
が紹介されていたといって、知人が朝日新聞を届けてくれました。
ー風信ー
加藤治郎歌集「しんきろう」
転勤、震災、厳しい日常。早世の歌人への哀悼歌も。
「弟というにはきみは年若くただ初夏の朝の笹百合」

(写真:武雄市 如蘭塾から望む御船山)

(如蘭塾 庭園内)

(如蘭塾 庭園内の古木)
投稿日:2012-05-20 Sun

在りし日の坑夫のやうに太き風、煉瓦の纏子蔦を揺らし 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年4月5日付掲載作品より ~
今日はお昼前から大町煉瓦館に出かけました。


ここはコンサート会場、写真展などのギャラリーとして使われていて
大町町民の皆さまのコミュニティの場になっています。
趣のある素敵な会場です。


来週の日曜日(27日)のチャリティコンサートで「歌人 筒井宏之の部屋」のスペース
を作っていただけるので、館長さんにお礼のご挨拶と宏之のパネルや歌集、佐賀新聞の
記事など資料を持っていき、当日の演奏の打ち合わせをしてきました。

館長の大西奈々美さんは高校の同級生で、和子さんも久しぶりにお会いしたいというので
一緒に行き、打合せというより楽しくおしゃべりしてきました。
宏之のコーナーには奈々美さんの書が展示されます。
宏之の歌の中から家族の歌を中心に十数首選んで下さっていました。
書もすてきでしたが、奈々美さんのお気持ちに二人で感動しました。
当日展示されますので、写真に撮ってきて紹介します。
奈々美さん、今日はありがとうございました。

(写真:和子さんと奈々美さん)
私が外回りの写真を撮っていると、煉瓦館の中から和子さんの歌声が聴こえてきたので
急ぎ戻り写真撮り。


和子さん曰く、
「写真は何枚か撮って、一番可愛い写真を使うのよ!」
と怒られました。
慌てて戻ったので上の2枚しか撮っていませんでした。
ちなみに歌っていたのは、「津軽のふるさと」 (美空ひばり)。

しづかなる炭坑街の片隅に転がつてゐるサッカーボール 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年4月5日付掲載作品より ~
煉瓦館の帰りに、武雄市にある「如蘭塾」に立ち寄りました。
ここでコーラスのサークルがあっていて、和子さんが「歌ってみようかな」
というので、下見がてら見学。
ここでも写真は1枚しか撮っていませんでした、反省。

さとうきび畑の唄をうたひきり夏大根ざくりときざむ母 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2006年8月31日付掲載作品より ~
投稿日:2012-05-17 Thu

こどもだとおもっていたら宿でした こんにちは、こどものような宿
~ 笹井宏之 『てんとろり』 きんいろのきりん より ~
今朝方、門柱の紫陽花をよーく見たら、もう小さな花がいくつか見られました。
気が付けばもう五月も半ばを過ぎていたのですね。
こどものあじさいが六月の雨を待っています。


5月13日の毎日新聞に掲載された宏之の記事のことを、友人がブログで
教えてくれました。
歌人の東直子さんが『命の歌を読む』で宏之の歌も紹介して下さってました。

(↑ ここをクリックすれば文字が大きくなります)
東さんありがとうございました。
財ちゃん、新聞の記事をそのまま使わせていただきました。
ありがとうございました。
紫陽花の咲き始める 5月27日(日)午前10時より、
大町煉瓦館で「東日本大震災復興支援 チャリティコンサート」
が開催されます。

(↑ ここをクリックすれば文字が大きくなります)
煉瓦館の美人館長が私たち夫婦の同級生ですので、宏之も何度かここを訪れ
フルートを演奏したり、煉瓦館の歌も数首詠んでいます。
そのご縁で 「筒井宏之の部屋」 というコーナーも作って下さいます。
私も今回はテナーサックスで出演させていただきます。
奈々美館長さん、よろしくお願いします。

冬椿枯れそめ、されどまぼろしの坑夫が夢を見る煉瓦館 筒井宏之
夕暮れのひかりに迎へられてゐし我が吹くフルートのアヴェ・マリア 筒井宏之
~ 2首とも 佐賀新聞読者文芸 2008年1月24日付掲載作品より ~
投稿日:2012-05-12 Sat

どのやうな鳥かはわからない しかし確かに初夏の声で鳴くのだ 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年5月10日付掲載作品より ~
陶器市が終わると君子蘭が咲き始めます。
気が付くと、今年も朱い花が開き始めていました。

君子蘭とシンビジウムで玄関が華やぎます。感謝。


この1週間は仕事が大変ハードで、2日間は家にも帰れませんでした。
深夜まで事務所の明かりが点いていますので、知人・友人が軽食や缶コーヒーなど
差し入れを持って慰問に立ち寄ってくれます。
温かなやさしい声掛けに疲れも和らぎます。
心優しき友人たちに、感謝感謝。

陶器市期間中に、加藤治郎さんから 歌集『しんきろう』(砂子屋書房)
を頂戴いたしました。
「朝の笹百合 笹井宏之君を悼む」で宏之のことを詠んでいただいていました。
我家にお参りに来てくださった日のこと、偲ぶ会、遺歌集のことなど・・・
しみじみと思い起こしながら読ませていただきました。
(↓クリックすれば文字が大きくなります)





加藤様、ありがとうございました。
先週、佐賀の今泉洋子さんからお電話をいただき、
高野公彦さんが 『わが秀歌鑑賞』(角川学芸出版) で
笹井宏之の歌も取り上げて下さっている、と教えてくださいました。

歌集『てんとろり』(書肆侃侃房) の中から、次の歌をご紹介下さっている
とのことです。
さいころにおじさんが住み着いている 転がすたびに大声がする
~ 笹井宏之 『てんとろり』 いれもの より ~
今泉様、高野様、ありがとうございました。
陶器市、決算、監査などでこの半月ほど忙殺されていました(まだ現在進行形ですが)
ので、ブログが滞りお礼の書き込みが遅くなりました。
5月7日の孝徳の誕生日も過ぎてしまっていました・・・
気持ちばかりのバースデイケーキ。(陳謝・・・)

月足らずで生まれたらしい弟を補うようにつきのひかりは
~ 笹井宏之 『てんとろり』 飛ぶもの より ~
投稿日:2012-05-06 Sun

皿山に皿の音(ね)ひびき一本の苗より生れし大樹のそよぎ 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年5月17日付掲載作品より ~
「有田陶器市」の歴史を辿ると、明治29年(1896年)に桂雲寺で開催された「陶磁器品評会」
にさかのぼります。

この品評会の協賛行事として開催されていた「蔵ざらえ大売出し」が陶器市の始まりです。
最初、お遍路さん相手に窯元や商人が有田焼の半端物を売っていたものを、大正4年
(1915年)に町の青年会のリーダーだった深川六助が陶器店にいっせいに呼びかけ、
等外品の蔵ざらえ大売出しを試みました。そして、大正11年ごろに名称が陶器市となり
現在の有田陶器市に発展しました。
もともとの始まりであった陶磁器品評会は、現在「九州山口陶磁展」という名前で残って
おり、4月29日から5月10日まで開催されています。(有田町ホームページより)
先人が植えた一本の小さな苗が、今、大樹となって有田の大きなイベントとなりました。

陶器市最終日の5日は快晴で、有田町東出張所前広場の「佐賀県観光物産展」会場も
大変賑わいました。
琉球太鼓エイサーも元気に会場を盛り上げてくれました。

会期中たくさんの「ゆるキャラ」たちが集まってくれました。

今年初デビューの陶器市マスコットキャラクター「ありたん」は会期中
引っ張りだこの人気でした。

私も4・5日は予定になかったのですが、時間を見つけては大型テント内で
碗琴・連鉢・オカリナの演奏をしていました。


この7日間で131万人の人が、有田陶器市に来てくださいました。
2003年(第100回)の132万人に次ぐ、過去2番目の人出
となりました。
たくさんの人にお越しいただき、ありがとうございました。

つい1・2時間前の喧騒が夢だったかのように、有田の町はもとの静けさを
取り戻しました。


祝祭のしずかなおわり ひとはみな脆いうつわであるということ
~ 笹井宏之 『えーえんとくちから』 より ~
投稿日:2012-05-03 Thu

くれなゐの目にあをぞらを映しては春の終はりへ跳ぶ山兎 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2006年5月18日付掲載作品より ~
皐月に入り、シャクナゲに代わって裏庭のツツジ、
文字通り「サツキ」が大きな花を咲かせ始めました。

(写真:2012-05-03 18:15 撮影)
有田陶器市も後半戦に入り、残すところあと2日になりました。
五月晴れではありませんが、日中は小糠雨程度で散策するには
程よい日和です。
連日多くの人にご来場いただき、この5日間で88万人の人出。
今年も期間中の目標100万人を突破しそうです。

(写真:2012-05-01 メインストリートの内山地区界隈)
有田町東出張所広場の「佐賀県観光物産展」会場は、連日いろいろなイベントで賑わっています。
4月30日は英国スコットランドの伝統楽器バクパイプの音色が会場に響き渡りました。
世界選手権でも優勝したことのある「ジョージ・ワトソンズ・カレッジ」のバグパイプ&
ドラムバンドの演奏に私も聴き惚れていました。



(写真:2012-04-30 佐賀県観光物産展会場)
5月1日は12:20~12:45まで、NHK総合TV「ひるブラ」の全国中継があり
朝8時からNHKのスタッフに同行し、リハーサルから本番まで裏方をしていました。
午前10時。タレントの春香クリスティーンさん到着。カメラなしのドライリハ(DR)開始。

陶器市発祥の地「桂雲寺」にて「皿かぶり競争」のリハーサル。

陶器市会期中、午後3時より「皿かぶり競争」が桂雲寺にて行われています。
どなたでも参加できます。楽しいですよ。

「皿かぶり競争」は、素焼きのお皿を頭にかぶり両手は後ろ手に組んで走ります。
落としたらまたスタートからやり直し。
有田の小学校の運動会では、1年生が今でもやっている伝統的な障害物競走です。
11時からのカメラリハーサルの時は私も春香クリスティーンさんと一緒に皿を
かぶりました。小学校の時以来で、童心にかえり楽しかったです。

後ろの仁王像も「イェーイ!」
12:20から本番開始。
親しくしている「文翔窯」。オカリナやカスタネットを作ってもらっています。

食器のほかにゴルフのパターやマーカー、コンセントプレート、ポールペン、
テープカッターなどのステイショナリーほかいろいろな楽しい有田焼を作っています。

香蘭社へ。中に入るとこんなものが・・・

社長が「WANTED!」
翌日は、副社長が「指名手配」。Facebookを使った面白い企画ですね。
「ひるブラ」エンディングは桂雲寺の「皿かぶり競争」


日本人の方は遠慮されるので、本番直前に4名の外国人の女性の方が門前を
通られましたので、私が声をかけ出演をお願いしたら喜んで出てくれました。


春香クリスティーンさん、かわいかったですね。
今日(3日)は、朝から「佐賀県観光物産展」会場に子どもたちが主メンバーの
「よさこい」のグループが出場してくれました。


昼前には、高校生のジャグラーが飛び込みで大道芸を始めました。

午後にもゲリラダンサーが突然のパフォーマンス。

どのパフォーマンスも驚くほどうまい。
お客さんたちも「ブラボー!」「かっこいい!」の掛け声。
陶器市はいろいろなものが楽しめます。
あと2日です。是非お出かけください。
外は月が出ていますので、明日は4日ぶりに晴れそうです。

4日分まとめて「有田陶器市」のレポートでした。

今夜から月がふたつになるような気がしませんか 気がしませんか
~ 笹井宏之 『てんとろり』 国境のどうぶつたち より ~
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