投稿日:2012-03-27 Tue

透けてゆくやうに丸まりたる猫を朝陽の中にそっと掴みぬ 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2008年11月6日付掲載作品より ~
1月24日、宏之の命日から毎週火曜日に掲載していただいた佐賀新聞の連載も
今日3月27日が最終回でした。
多くの方々に宏之を語っていただきました。
本当にありがとうございました。
とりわけ、第1回目より読み解きをしていただきました塘健さんには
深く感謝申し上げます。
毎週火曜日の塘さんの読み解きを楽しみにしておりましたので、和子さんも、
「少しさびしくなるわね・・・」
【夭折の歌人 筒井宏之の世界】⑨

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この連載ではご紹介されませんでしたが、宏之をあたたかく育んでいただきました
たくさんの皆さまに心からお礼を申し上げます。
佐賀新聞の筒井宏之とともに、笹井宏之を多くの人に知らしめていただいた『ひとさらい』(Bookpark)、
『えーえんとくちから』(PARCO出版)、『ひとさらい』『てんとろり』(書肆侃侃房)の各作品集の刊行に
ご尽力いただいた皆さま方にも心から感謝の意を表したいと思います。
宏之の歌がいつまでもみなさまの心に残ってくれますことを祈りつつ。
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投稿日:2012-03-20 Tue

桃色の花弁一枚拾い来て母の少女はふふと笑えリ 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年4月28日付掲載作品より ~
♪梅は~咲いたか 桜はまだかいな~♪
花梅は満開ですが、桜はまだつぼみが固いようです。
花見の楽しみは、もう少し待つことにしましょう。
【夭折の歌人 筒井宏之の世界】⑧

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今日の佐賀新聞には佐賀の歌人釈天愚さんが宏之のことを語ってくださいました。
宏之が「釈天愚さんからお誘いを受けたけど・・・」と、返事をお出しする前に、
私に相談したことがあります。
短歌に関して宏之が私に相談したのは、後にも先にもこの時だけです。
懐かしく思い出されます。
釈天愚様、ありがとうございました。
塘健さんの今日の読み解きは心に沁みました。
全く仰る通りで、私に対しては感情をストレートにぶつけることはあまりありません
でしたが、母親に対してはありのままの自分をぶつけていました。
病気を発症してからのほとんどの時間を共にし、喜怒哀楽を共にしていましたので
お互いの存在が心身の一部になっていたのでしょう。
「母親は帰るべき場所」だったのでしょうね。
ありがとうございました。
2月11日から始まった「有田雛のやきものまつり」が今日(3月20日)終わりました。
39日間、休むことなく「陶ひなコンテスト in 有田」の会場にアテンドし、碗琴演奏も
今日まで行いました。
たくさんの方々にご来場いただきありがとうございました。

たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2006年4月6日付掲載作品より ~
投稿日:2012-03-17 Sat

今は亡き祖母の歌いし南天の実は啄まれようやくの春 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年3月10日付掲載作品より ~
一雨ごとに春の訪れをはっきりと感じます。
夕方、家の周りを歩いてみると、いろいろなものが芽吹いていました。

桜のつぼみが膨らみはじめました。

ひいらぎ(?)

松ぼっくりが。

ツツジ。

遅咲きの椿。

山茶花が最後の一花を咲かせていました。

そして紫陽花も。

我家のねこさんたちも、今か今かと春の訪れを
首をながーくして待っていました。

のんちゃん 「やっと日向ぼっこ三昧の日々が・・・」

ごんちゃん 「うん」

みーたん 「もうすぐストーブ生活も終わるね」
ごんちゃん 「うん、うん」
投稿日:2012-03-13 Tue

この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 数えてゆけば会えます より ~
以前にも書きましたが、宏之はカウンセリングを受けるために
毎週伊万里市にあるクリニックに通っていました。
その帰りに伊万里市民図書館に立ち寄り本を借りていました。
宏之を育ててくれたのはこの図書館であると私たちは思っています。
皆さんに大変お世話になりました。今でも宏之のコーナーを作って
いただき、大切に宏之の歌をご紹介いただいています。
今日の佐賀新聞には司書の森戸さんが宏之のことを語ってくれました。
「夭折の歌人 筒井宏之の世界」⑦

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塘健さんの読み解きの「父親観」、ありがたく読ませていただきました。
森戸さんの丁寧なコメントもありがたく読ませていただきました。
ありがとうございました。

我が家といふ大き生きもの起きいでてまづ父親を吐き出しにけり 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年12月27日付掲載作品より ~
投稿日:2012-03-11 Sun

線香も花も持ちあはせてゐないからこの歌を代はりにだうぞ 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年5月24日付掲載作品より ~
3月11日。朝7時40分頃、有田町総務課より防災用スピーカーから
全町民に放送が流れた。
「本日は東日本大震災より1年目です。午後2時46分にサイレンを
吹鳴しますので黙祷をお願いします」
午後2時から「陶ひな」会場にて、碗琴コンサートを開催しました。
私の「祈り」の曲を今日は選びました。
「大きな古時計」「イエスタデイ」「ロンドンデリー・エアー(ダニーボーイ)」
「禁じられた遊び」「エリーゼのために」「アメイジング・グレイズ」「ハナミズキ」
そして「千の風になって」・・・
2時46分。黙祷を捧げました。
最後の曲は岩手県の「南部牛追唄」。
【今日のおひな様】

「陶ひなコンテスト in 有田」 特別賞 「祈り」 (仙台市の方の作品)


雲一つ風一つ無い震源地上空へ真っすぐ伸びる土筆 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年4月14日付掲載作品より ~
投稿日:2012-03-07 Wed

三月のあたまにかかる橋ありき 眠りののちに渡り終らむ 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年2月22日付掲載作品より ~
今日(3月7日)発売の『ミセス』(4月号)の巻頭「季節のとびら」①桜に、
宏之の桜・花の歌を3首取り上げていただきました。

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佐賀新聞読者文芸の3月の詩に孝徳の作品(三席)が掲載されました。

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この意表を突いた「詩」を読みながら思わずニヤリ。
3月7日、今日は私たちの31回目の結婚記念日でした。
宏之の歌と孝徳の詩、二人からの私たちへの素敵なプレゼントでした。
【今日のおひなさま』

『花びな Ⅱ』
投稿日:2012-03-06 Tue

午後きみはひかりのかごを編んでをり 居眠りをするわれの傍ら 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年3月15日付掲載作品より ~
3月に入り雨の日が続いています。
やわらかな春の訪れを感じる今日この頃です。

有田と伊万里間を走るMR(松浦鉄道)。
一両編成のかわいい電車が走っています。
夭折の歌人 ― 筒井宏之の世界 ― ⑥

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塘健さんの読み解きと読者文芸短歌選者のお一人江副壬曳子さんが
コメントを寄せて下さいました。
ありがとうございました。
【今日のおひなさま】

(『西王母』)

(『源氏びな 華兆開和夢』)
「有田雛のやきものまつり」の「陶ひなコンテスト in 有田」も
連日、たくさんの人にご来場いただいています。
私もできるだけ会場(有田商工会議所 2Fホール)にアテンドする
ようにしています。
土・日だけではなく、お客様からご要望があれば「碗琴」も演奏
しています。
投稿日:2012-03-04 Sun

あこがれがあまりに遠くある夜は風の浅瀬につばさをたたむ
~ 笹井宏之 『てんとろり』 仮面売り より ~
水ぬるむ3月になりました。
菜種梅雨の合間、昨日(3日)は久しぶりに穏やかな春の日差しが降り注ぎました。
フリーペーパーの取材で有田町大木にある「唐船城」に行ってきました。

日本磁器発祥400年を4年後(2016年)に迎える有田ですが、さらに遡ること400年。
唐船城は建保6年(1218年)源栄によって築かれたと云われています。
源栄は松浦党の祖といわれる源久の三男栄で、現在の松浦党の一翼を担った有田氏の祖です。
「有田」の地名はここに由来します。

現在は山田神社となっており、山の中腹にある八坂神社が主郭跡だと言われています。


急な石段を登ると緑の苔蒸す木々に覆われた神秘的な空間に包まれます。


境内には藤棚がありました。

実は有田に60年住んでいながら初めて訪れました。
八重桜の時期にもう一度訪れようとおもいます。
境内の大きな寒椿があざやかでした。

昨日3日は第1回「陶ひなコンテスト in 有田」の表彰式を行いました。
たくさんの人にお集まりいただきました。

最優秀賞『愛敬びな』(伊万里市の古賀純次さんの作品)

第3位『色絵春花紋雛』(武雄市の蒲地和博さんの作品)
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