投稿日:2012-02-25 Sat

どうしてもかなしくなつてしまひます あなたをつつむあめのかをりに 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2006年6月29日付掲載作品より ~
前日までの雨が上がった23日(木)に、ひと山越えたお隣の佐世保市柚木にある「オサイ観音」
へ、有田観光協会で3月に発行するフリーペーパーの取材で行ってきました。

久しぶりの山歩き。


オサイ観音に近づくにつれて神々しい空気に包まれてきました。

戦国時代の哀しい話が残されています。

深山に佇む鄙びたこの地は、まさに「パワースポット」と呼ぶに相応しい。


完全な調和が町のはずれにありとてもわたしに似ているという
~ 笹井宏之 『てんとろり』 てんとろり より ~

清々しい空気をたっぷり吸って山道を下りました。

【今日の陶ひな】 ~ 第1回「陶ひなコンテスト in 有田」 展示作品より ~

『宴雛 ― 夜桜の下で ―』

『吉祥雛』
投稿日:2012-02-21 Tue

わがうちに散る桜あり 君の名を呼ぶとき君はきらきらと風 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2006年4月27日付掲載作品より ~
あとひと月もすれば、宏之が好きだった我家の桜も咲き始めます。
春が来ます。
佐賀新聞「夭折の歌人 筒井宏之の世界」④

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塘健さんの歌の読み解きには今回も唸りました。
先日塘さんたちをご案内した宏之が好きだった場所、
宏之と二人でよく蛍を見に行った場所が写真で紹介
されていました。
今回は佐賀新聞のもう一人の選者、貞包雅文さんが
コメントを寄せてくださいました。
ありがとうございました。

木の間より漏れくる光 祖父はさう、このやうに笑ふひとであつた 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2006年5月4日付掲載作品より ~
投稿日:2012-02-20 Mon

冬空のたったひとりの理解者として雨傘をたたむ老人
~ 笹井宏之 『てんとろり』 飛ぶもの より ~
やっと我家の雪も解けました。
寒い週末でしたが、たくさんの人が「有田雛のやきものまつり」に訪れてくれました。
「陶ひな展」会場も終日賑わっています。

「碗琴コンサート」もスタートしました。

皆さんに和んでいただいています。

陶ひなコンテストの審査員長を務めていただいた陶芸人形作家の持丸房子さんの招待出品作品。
気品がありすてきな作品です。
19日(日)はメイン会場の「有田館」の入口でFM佐賀の公開収録があり、私もイベントの紹介
のために出演しました。

有田の公衆トイレの入口にはこんな陶板が埋め込まれています。


会場にはいろいろなおひな様が展示されています。
猫さんも、

お犬さんも、

うさぎさんの段飾りもあります。

有田のひな祭りを楽しんでください。

【ブログ紹介】
笹公人さんの『笹短歌ドットコム』 (2月17日)が復活しました。
宏之の投稿作品、『笹井宏之ポエジー図鑑』 (2009年1月24日)も残していただきました。
ありがとうございました。
投稿日:2012-02-14 Tue

今宵月へ帰らんとする群衆を押しとどめつつ降る春の雪 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2006年4月6日付掲載作品 より ~
「陶ひなコンテスト」会場には大きな有田焼のひな人形2段飾り(香蘭社製)が
展示されています。
おひな様とお内裏様、三人官女はもちろん、ぼんぼりや座布団、おもちなど全て
有田焼です。世界最大の磁器製ひな人形です。
会場である有田商工会議所2Fホールにて、今週末から土・日は碗琴コンサートを
午前11時と午後2時の2回開催します。
佐賀新聞の特集「夭折の歌人 筒井宏之の世界」の3回目が掲載されました。

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読者文芸選者の塘健さんの解説と、今日は私たちが親しくお付き合いさせて
いただいている佐賀の歌人今泉洋子さんが宏之のことを語って下さいました。
宏之へのすてきなバレンタインデイのプレゼントになりました。
ありがとうございました。
投稿日:2012-02-12 Sun

どうしても声のかわりに鹿が出る あぶないっていうだけであぶない
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 きわめて不機嫌な鹿 より ~
Amazonで頼んでいた『角川短歌』2月号が今日届きました。
表紙には 特集2「夭折歌人の生き様 ― 中城ふみ子から笹井宏之まで」
加藤治郎さんが、「笹井宏之 ホスピタリティということ」と題して
宏之のことを書いて下さいました。

(↑クリックすれば文字が大きくなります)
ありがとうございました。
伊藤一彦さんが、論考「自然にとって人間とは何か 白い巨眼 ― 自然と人間」の中で、
宏之の歌を取り上げて下さってました。

(↑クリックすれば文字が大きくなります)
ありがとうございました。
編集後記でも石川一郎編集長が、次のように書かれています。
・・・・・・
そして特集全体を締めくくる総論として、今一度、伊藤(一彦)氏にそのテーマを
考察していただいた。馬場あき子氏最新歌集『鶴かへらず』の歌を中心に論は展開され、
笹井宏之氏の歌で締められている。「自然とは人間にとって『永遠』の課題である」との
言葉が印象的だ。「自然を畏れ、自然のアニマを尊ぶ」態度がいつしか「永遠解く力」と
なろう。
・・・・・・
短歌の月刊誌に宏之の歌をこのようにご紹介いただき、とても感謝しています。

珈琲の湯気に眼鏡はくもりゆき、そののち見えてくる銀世界 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2008年2月7日 掲載作品より ~
投稿日:2012-02-11 Sat

月光に水晶体を砕かれてしまひさうなるきさらぎの宵 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2007年2月15日掲載作品より ~
今日から第8回「有田雛のやきものまつり」が始まりました。
朝9時30分、メイン会場の有田館にて開会式。
テープカット後に、子供たちの雅楽の演奏会。
昨年の3.11の2日後に、この会場で演奏してくれた子どもたちの無邪気な
雅楽演奏が忘れられません。
その後10時から会場を有田商工会議所に移して、
第1回「陶ひなコンテスト in 有田」の開会式、テープカット。
両会場の司会進行とマスコミの取材対応で忙しい1日でした。
今週はオープニングの準備でゆっくり休む時間が殆どありませんでしたが、
今日はおかげさまでお天気にも恵まれ、両会場ともたくさんの人が訪れて
くれました。
どのお雛様もいいお姿で、愛らしく心が和みます。
全国16都道府県からの54作品が展示されています。
その中に、仙台市から出品していただいた作品があり、おそらくは窯も被害に
遭われたのではないか、その中でこんなにやさしい作品を出品していただいた
ことに審査会の時に皆感動しました。
審査員の方から、「何か応援歌的な意味合いの賞が特別にできないか」との
ご提案があり、事務局として私の方から今年のテーマが「祈りの、カタチ。」なので
「特別賞『祈り』」という審査員特別賞を提案しました。
ご来場いただいた方々は、愛らしいおひな様をみて心が温まって、皆さまいいお顔で
帰られます。
私も皆さまのお顔をみて、準備からのこの数ヶ月の疲れが吹き飛びました。
3月20日まで39日間の会期です。土日は殆ど会場におりますのでお近くの方は
お出かけください。午前11時と午後2時から「碗琴コンサート」を会場で開催します。

久しぶりに、でもないか、ごんちゃん登場。

鞍馬天狗、少々古いですね。
快傑黒頭巾、これも古いですかね。
私も子供の頃は風呂敷、特に紫色の風呂敷を頭巾にして遊んでいました。

ごん「そんな昔の話、あっしニャーかかわり合いのない話でござんす!」
と、紐遊びにも飽きたのか、さっさと孝徳の部屋に帰っていきました。
投稿日:2012-02-08 Wed

亢竜の鱗は春の野に降りて哀し哀しと溶けてゆくなり 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年4月21日付 掲載作品より ~
今日はまた寒が戻り、朝から雪降る一日でした。
6日(月)に佐賀新聞の女性記者さんと読者文芸選者の塘健さんが
取材に来てくださいました。
まず我家で焼香していただき、和子さんと一緒にいろいろなお話を
させていただきました。
宏之がよく行った場所、短歌に詠まれた所を実際に訪ねてみたいと
いわれましたので、泉山大公孫樹のある弁財天、磁石場、相撲場、
有田ダム(秘色の湖:上の写真)などをご案内しました。
塘さんは厳しい方ではないかと想像していましたが、厳しい語り口
の中にユーモアを交え、とても楽しい方でした。
ありがとうございました。
その翌日(7日)、佐賀新聞 『夭折の歌人 筒井宏之の世界』の
第2回目が掲載されました。

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塘健さんと書肆侃侃房の田島安江さんがコメントを寄せて下さいました。
ありがとうございました。
今後の連載の中で、いろいろな方に宏之を語っていただくことになっています。
とてもありがたく思っております。
たくさんの方々に宏之を育てていただき、今もなお育んでいただいていることを
実感しています。

永劫の暗夜に浮かぶ星青く我は風無き月の住人 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年2月17日付掲載作品より ~
投稿日:2012-02-06 Mon

雪原の蕗を芽吹かす光のごと我の上にも蒼天よあれ 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年2月3日付掲載作品より ~
丁度7年前、2005年の立春にこの歌は掲載されました。その年の3月19日に
オン・エアーされた『NHKスペシャル ケータイ短歌 空を飛ぶコトバたち・・・』
の中で、宏之と和子さんが新聞に掲載されたこの歌を楽しそうに語らっているシーンが
映し出されました。

今日は寒がゆるみ雨になりました。
冬の寒さを耐えた草花が今か今かと春の息吹を待ちわびています。

雪国の春はこんな感じなのかなー
厳しい寒さに耐えていらっしゃる北国の方々へ思いを馳せていました。

雪に埋もれた草花に、「春はもうすぐそこに、がんばれ!」
と思わず声をかけました。

4日前、有田だけに降った大雪もすっかり解けてしまったと思っていましたが、
今日、有田窯業大学校に行ったら、校舎の入口で大きな雪うさぎが出迎えてくれました。

流石、陶芸の道を目指している窯大の学生さんたちの作品はしっかりしていて
少々のことでは壊れません。
【ブログ紹介】
『ayuCafe』 1月31日
ありがとうございました。
昨夜の月。

春立ちて凍てる疾風過ぎ去れり何処に還らん薄氷の月 筒井宏之
~ 佐賀新聞読者文芸 2005年3月3日付掲載作品より ~
投稿日:2012-02-05 Sun

はつゆきがはつゆきでなくなる朝の、やさしいひとがころんでしまう
~ 笹井宏之 『てんとろり』 成層圏 より ~
2日のお昼過ぎから降り始めた雪は見る見る間に積もりました。
昼間の雪が積もるのは有田では珍しいことです。
午後12時30分、降り始めの雪。

(写真:我家の玄関前から2日12:34撮影)
3時から「第1回陶ひなコンテスト in 有田」の審査結果発表と、
第8回「有田雛のやきものまつり」の記者発表をする予定でしたが、
突然の雪のため、審査員の先生もマスコミの方も車が立ち往生して、
会場に着くのが遅れ、約1時間遅れでスタート。
こちらでは、少しでも雪が積もると大騒動です。

夕方には道路も凍結し始めました。

そして、雪の華が咲き始めました。


(写真:職場にて2日18:05撮影)
深夜の雪もよう・・・
玄関の松にも白い花が咲いていました。




(写真:玄関前3日02:45撮影)
私の足跡だけが・・・・・・
3日の朝7時30分。福岡のテレビ局、新聞社に「有田雛のやきものまつり」PRのために
車で出発。

(写真:3日07:45撮影)
英山も、

私の車も雪化粧。
福岡まで高速で走れるかどうか心配しましたが、
有田のインターから高速に乗って驚きました。
何と、10kmも離れていない、お隣の武雄も佐賀も鳥栖も
そして福岡市内も全く雪がありません。
佐世保、ハウステンボス方面も雪は降らなかったそうですので、
有田だけが大雪?
我家の裏山は昨日(4日)まで雪が残っていました。

今朝は小雨に変わっていましたので、名残り雪。

雪を見ると、どうしても思い出します・・・
切なくなります・・・
3年の歳月が流れました。
子供の頃には雪が降ると心が踊りました。
雪を楽しむことにします。
雪が降ると、こんな楽しいことができるんですよね。

雪であることをわすれているようなゆきだるまからもらうてぶくろ
~ 笹井宏之 『てんとろり』 仮面売り より ~
投稿日:2012-02-01 Wed

水仙にアイスピックを突き立てて祈りのような言葉を吐いた
~ 笹井宏之 『ひとさらい』 クロール/クローラー より ~
友人から水仙をいただきました。
とても好きな花です。
1月31日(火)の佐賀新聞に宏之の特集が掲載されました。
これから全9回にわたって紹介していただきます。


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【ブログ紹介】
hibanaさんのブログ 1月24日
ムムリクさんの「アート日記」 1月28日
ありがとうございました。
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